爪検体の採取方法について

DNA鑑定を行う為の爪検体の採取方法や注意点についてご説明させていただきます。 当団体では口腔内粘膜(口の中の頬の内側)採取が難しい方には特殊検体として「爪」検体をお勧めしております。 「爪」検体の特徴は、口腔内粘膜からの採取と比べて、 採取が容易であること。 得られる DNA 量は少ないですが、比較的質の良い DNA が得られること。 が挙げられます。 鑑定に用いる爪については、 爪は新しければ新しいほど良いです。 爪にマニキュア、ゴミなどの汚れが付着していない方が望ましいです。 水分を吸ってふやけているものは、鑑定不能となる可能性が非常に高いです。 という点にご注意下さい。 よく、「何日くらい前のものなら大丈夫ですか」といったお問い合わせをいただきますが、鑑定結果が得られるかどうかは爪の質や状態によりますので、実際に検査してみないと分かりませんとしかお答えができません。 これまでに当団体に提出された「爪」検体は、研究所到着の 1-2 週間前に採取されたものが多いようです。 量: 片手または片足分(指 5 本分程度) 一片の爪からでも DNA を抽出することは可能ですが、解析に十分な量の DNA が得られるとは限りません。特別な事情がなければ、指 5 本分程度の提出をお願いいたします。 採取時の注意: 爪切りについて 家族で共用している爪切りを採取時に使用する場合、被験者以外の爪が混入する可能性がありますので切る前に必ずきれいに洗ってください。 他の方の爪が混ざり、 複数人の DNA が出てしまった場合は鑑定不能 となりますので、ご注意ください。 または百均などで新品をご準備いただくといいかもしれません。 採取時について 採取する方のDNAが付着する可能性がありますので、爪は直接触らないようにご注意ください。 ティッシュ等の紙の上で切った爪をその紙ごと包めば直接触らずにすみます。 入れ物について ご依頼時に爪検体で申請していただいた場合は、小さなチャック式袋をお送りしておりますが、ご自身で準備される場合でも爪がバラバラにならないよう袋に入れてかならず封をしてください。 また、複数の方の爪を提出いただく場合は、どなたのものか分かるように各袋に 「父1」「子1」「子2」 といったように必ず記載をお願いします。 (当団体...